
こんにちは!会社員Kです。
今回の記事はおんたけ100(km)完走レポートです。
走る坐禅とも言われる人気のおんたけ100ですが、コースの難易度や大会の魅力をお伝えできればと思います。
ウルトラトレイルに出走してみたくないですか?

えー、出たくないですー!!
という方ももちろんいらっしゃると思います。
そもそも100kmという長い距離のトレラン大会に興味がある方はまぁまぁ珍しいですよね。
ただ、私もまだまだトレイルランニングのレベルが高いわけではないので、
- これからトレイルランを始めようと思っている
- ウルトラトレイルに興味はあるけど、エントリーに踏み切れない
- ウルトラトレイルを完走したい
という方向けに記事を書いていきます!
そのため、今回は100mileについては触れませんのでご了承ください。
おんたけ100の雰囲気や、初心者目線の注意点もお伝えしていきますので、ぜひ読んでみてください。
OSJ ONTAKE 100 2025年大会概要(100km)
開催日時・制限時間
2025年7月19日(日)
100kmスタート:7月20日(日)AM00時00分
制限時間:20時間(7月20日(日)20時00分まで)
会場・受付
長野県木曽郡王滝村(松原スポーツ公園)
スタート前の会場の雰囲気です。多くのランナーで賑わいます!

定員・参加料
100kmの部
定員:1,200名
参加費:17,000円
募集期間(一般エントリー)
2023年11月15日(金)21:00 〜 2024年12月31日(火)
【追加エントリー】
2025年3月1日(土)〜2025年6月16日(月)
人気大会ですので、早めのエントリーをオススメします!
参加賞
参加賞:オリジナルTシャツ
駐車場
有(申込時に駐車場有で申込が必要です。)
必携品
必携品は以下の通りです。
- ドリンク500ml以上
- 行動食
- レインウェア(上下)
- ライト(点灯確認済み)
- サバイバルシート
- 救急セット (ガーゼ、消毒液、絆創膏など)
- 携帯電話
- 携帯コップ(エイドステーション用)
- 熊鈴
- テーピング用テープ(80cm以上×3cm以上)
その他、各自判断にはなりますが、以下の装備品をご準備ください。
・携帯トイレ
・防寒具
・グローブ
・ホイッスル
・コンパス
・山地図
ストック・ポールは使用可能です。
※必携装備品は競技中、任意でスタッフさんが装備品チェックを行うことがあるとのことです。
また、トレラン小物アイテムについての記事も書いていますのでご参考にして頂ければ幸いです。
参加資格
- 18歳以上の健康な男女
- レースの全コースを迷うことなく、制限時間内に完走の自信がある人
- 開催地への宿泊、商店などの利用を通じて地域振興にご協力いただける方(任意)
OSJ ONTAKE 100(2024年) 大会レポート

受付 〜 スタートまで
スタート会場の様子です。
雨だったので残念でしたが、お店も結構出ていて、人もたくさんいました。
メダリストのジェル、エネ餅などの補給食や、トレランシューズなんかも販売しています。
私は補給食を十分に用意していなかったので、メダリストのジェルを購入しました。
大会特別価格ということで、安く買うことができました!
お店を見る時間も確保できると受付をした後も楽しめますよ。

ただ、この大会のスタート時間は夜中の0時です。
睡眠時間を確保することも重要になってきます。
深夜からのレースは初めてだったことも理由かもしれませんが、私はほとんど眠ることができませんでした。
ちなみに車中泊で、大体1時間〜1時間30分程度の睡眠だったと思います。
いつでもどこでも寝られる人(のび太くんタイプ)はそれだけでも大きなアドバンテージになります。
ただ、私みたいに寝るのが苦手な人は寝るための工夫が必要かもしれません。
そしていよいよスタート!
見ていただいたら分かりますが、さすが人気大会、人がいっぱいです!

スタート 〜 第一関門(54km地点)まで
当然ではありますが、スタート直後は夜中なので真っ暗です。
ただ、15kmくらいまではロードが続きますのでストレスなく走れます。
多少の急な登りはあるものの、まだ体力もあり体に余裕がありますのでずっと走れるコースとなります。
25km地点で第1エイドを迎えますが、2024年大会はトイレが4つあり、そこまでトイレの待ち時間もありませんでした。
また、他のエイド食を見落としていたら申し訳ないのですが、第1エイドではオレンジ3切が食べられました。
第1エイドを過ぎるとおよそ10kmくらいの長い上りになりますので、この辺りからだんだん苦しくなってきます。
私は胃腸がおかしくなり走れる状態ではありませんでしたので、ひたすら歩いて夜が明けるのを待っていた感じです。

一応お伝えしておくと、夜が開けてこの写真のような林道が出てくるのですが、さすが走る座禅、この後もゴールまでこんな感じの道がほとんどです。
また、早朝の時間帯になるので、このあたりが一番眠いです。
石に座り込んで仮眠?をとっているランナーの方もいるくらいだったので、30km〜40kmあたりは体力的にも精神的にもきついところかと思います。
私はお腹も痛くて、リアルに第1関門(54km)でリタイアしようと考えていました。

ただ、おんたけ100のコースはほとんどが林道ですが、たまに橋が出てきて、こんな感じの綺麗な川を眺めることもできます。
なんとか気持ちを立て直して第1関門(松原スポーツ公園)に到着です。
ちなみにスタート地点と一緒です。

エイド食も充実していて、私はオレンジ、バナナ、おにぎり(塩にぎり)をいただきました。
デポバッグも受け取れますので、自分で用意したものを食べている方も結構いらっしゃいましたね。
深夜からのレースに慣れている方でなければ、私みたいに胃腸との戦いになるケースもありますので、出来れば自分で食べるものを用意しておいた方が無難かと思います。
第1関門(54km地点)〜第2関門(83km地点)まで
リタイヤを考えていたものの、なんとか完走するという気持ちを持って松原スポーツ公園から再出発です。
この区間は上りが多かったので、完走目標で出ている方は、『下りと平坦な道は走って、上りは歩く』という作戦で十分かと思います。
また、2024年大会は土砂降りの時間も何回かあって、川もかなり増水していました。
お昼前くらいには川の流れがかなり激しくなっています。

ただひたすらに歩き、平坦な道や下りは走るということを続けていくとウォーターステーション(73km地点)が出てきます。
この辺りは土砂降りで、おそらく人生で一番を雨を浴びている状態だったと思います。

第1関門でメダリストのカフェインジェルを摂取したことが理由かはわからないですが、目が冴えてきて、体も動く状態でしたのであまり苦労した記憶はありません。
ただ、第1関門を出てからは基本的には長い上りだと思っておいてください。
また、今回の大会では、雨が降っていて暑くなかったのであまり気になりませんでしたが、もし晴れていたら水分補給は計画的に行わないといけないかもしれません。
こんな土砂降りでもなんだかんだ水分補給はしっかりしていましたからね、おそらく晴れていたら1リットルくらいは余裕でなくなっていたと思います。
ウォーターステーションを出ると結構急な上り坂がきます。感覚的ではありますが、おそらくここが一番の傾斜だったのではないでしょうか。
ただ、そこまで長い坂ではなかったと記憶していますので、少しだけ頑張って歩きましょう!
そして、第2関門(83km地点)に到着です。

ここのエイドでは、素麺が食べられます!美味しかったですよ。
あとは、バナナ、オレンジ、おにぎり(梅)もありましたのでいただきました。
この関門でリタイアされるランナーも結構いらっしゃったみたいです。あとゴールまで20kmちょっと・・・悔しいですね。
第2関門(83km地点)〜 ゴールまで
第2関門を出発するとあとはゴールを目指すだけです!
一つお伝えしておくと、2024年大会はコース変更があり、2kmほど距離が短くなったとアナウンスがあったようです。
そのため、あとハーフマラソンくらい走ればゴールに辿り着けます・・・長い・・・。
そして第2関門から10kmくらいはずっと上りです。
さらに、がれ場というのでしょうか、石がゴロゴロしている道が続きます。
がれ場が嫌いな人も結構多いのではないでしょうか。
足の爪をすでに痛めていた私は、石を蹴るだけでも激痛が走る状態でした。

でも足が上がらないため、また石を蹴ってしまう・・・そろそろスタートして半日以上経っていますし、ずっと景色が変わらないためイライラとしながらなんとか登ったという感じでしょうか。
ここが一番きつかったです!
標高も高くなり、風も出てきていて、雨も土砂降りだったので、寒くて走れなくなるリスクを感じた箇所でもあります。
実際ここからゴールまでゆっくり歩いても完走できる時間的余裕がありました。
それなのに怪我や低体温症でDNFになったら洒落にならないと思い、栄養補給も含めて慎重に歩いて行きました。
そして残り10km程度になったところから下り基調になります。
急な下りはほぼないので、しっかりスピードが出せる区間でもあります。
そのため、記録を狙う方はここを走れるだけの体力を温存しておくことをオススメします。
私は前述の通り、足が上がらない状態でした。そのため、転倒して怪我しないように歩いて下っていきました。

ついにあと1kmまで来ました。少し上り坂ですがゴールまで秒読み状態です!
ちなみに残り距離表示は3kmから1kmごとにありました。
残り3kmが見えた時は嬉しかったですね。
そしてついにゴール!

ほんとに長かったです。
残念ながら100mileの出走権利は取れませんでしたが、予想よりも早い16時間台でのゴールとなりました。
総じて林道と土砂降りの思い出がほとんどですが、おんたけ100km完走です!
おんたけ100kmの魅力
大会のレポートをしてきましたが、おんたけ100の魅力を3つお伝えします!
- 初めての100kmトレラン大会に最適
- 人気大会なのでテンションが上がる
- 100mile選手の速さを見れる
初めての100kmトレラン大会に最適
林道が中心で、テクニカルな下りなどがないので、初心者でもしっかりと走ることができます!
そのため、100kmクラスのトレラン大会を探している方にとっては一番エントリーしやすい大会ではないかと思います。
大体他の100kmクラスのトレラン大会だと累積標高は4500m以上はあるイメージです。
おんたけ100kmは、私がつけていたGarminによると、累積標高が2,881mでしたので、トレランとしては起伏は少ない方だと思います。

同じような林道が延々と続きますので、精神的にも鍛えられますよ。
人気大会なのでテンションが上がる
普通に考えたら夜中の0時からスタートして、制限時間20時間で山を走るというのはおかしな話です。
普段走っていない方からすると本当に意味がわからないと思います。私も意味がわからないと思いながら走ってますしね。
これがもし人数が少なくて、盛り上がりに欠ける大会だったら流石に気持ちが折れてしまうのだろうなと思います。
ただ、おんたけ100の大会は、同じような仲間?同志?が1,000人以上集まりますからね、それはもうテンションは上がります。
応援してくれる方もいらっしゃいますし、なんとか完走してやろうという気持ちになります。
有名な大会であるおんたけ100kmを完走できたということで自信にもなりますし、エントリーすることをオススメします。
100mile選手の速さを見ることができる
これは個人的にいいものが見れたなというものですので飛ばしてしまっても大丈夫です。
おんたけ100では、コースが2つあって、1つ目のコースを2周してから2つ目のコースを走るのが100mileの選手です。
100kmの選手は2つのコースを1周ずつなのですが、私のようにそんなに速くないと、100mile選手にどんどん抜かれていきます。
速さが違うというか、なんでしょうね、上り区間だろうと全然走っている方が多いんですよね。
感心すると言ったら失礼かもしれませんが、本当に凄さを目の当たりにできて、私としてはすごいためになったなという感想です。
おんたけ100に出場する際の注意点
最後に、出場する際の注意点をお伝えしておきます。
気をつけなければいけないのは、以下の2点です。
- 高速道路の渋滞
- 睡眠時間
高速道路の渋滞
東京方面から車で行く方に限った話かもしれませんが、3連休の初日に向かうことになるので高速道路がかなり混んでいます。
東京から向かって私は7時間弱かかりました。
土曜日の夜中にスタートとなりますので、地味に体力が削られてしまいます。
渋滞に巻き込まれたくなかったら、金曜の夜のうちに長野に向かっておくというのもありかもしれないですね。

睡眠時間
2つ目は『睡眠時間』です。
先ほどお伝えしましたが、私は1時間半も寝れてないくらいでスタートを迎えました。
車中泊を選んだこともあるかもしれませんが、なかなか寝付けずにかなり苦労しました。
おかげで、スタート後、朝方に強烈な眠気に襲われました。
いつでもどこでも寝られる方は特に対策は必要ないかもしれませんが、眠るのが少し不安という方は、スケジュールに余裕を持って行動したり、普段から仮眠をとる練習をしたりした方がいいかもしれません。
これから100mileレースへ挑戦していくとなると仮眠をどうやってとるのかというのも非常に重要になると思います。
睡眠時間を意識して大会に臨んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、おんたけ100の100km大会レポートでした。
ウルトラトレイルに挑戦してみたい方、ゆくゆくは100mileレースに挑戦してみようと考えている方にはぜひ出てほしい大会です。
この大会で私は『M t .FUJI100』のエントリー資格を得ることができました。
※ITRAポイントを3レースで10ポイント以上
次は14時間以内にチャレンジして100mileに出走する権利を取るべく頑張ってトレーニングしていこうと思います!
他の大会レポートも書いていますのでよろしければご覧になってみてください。
《開催月別のトレラン大会、ウルトラマラソン大会レポート》
(6月開催)
(8月開催)
(9月開催)
(12月開催)
(2月開催)
(3月開催)
(4月開催)
それではまた!