
こんにちは!会社員Kです。
今回の記事はMt.FUJI100(マウントフジ100)の完走レポートです。
国内最大級の100マイルレースであるMt.FUJI100出てみたい方はいらっしゃいませんか?トレランを趣味にしている方なら一度は出てみたいという方も多いのではないでしょうか。
最初にお伝えしておくと、私はトレランを始めて2年足らずという初心者です。
決して速くなく、本当にギリギリ完走できたというだけではあるのですが、そんな私が実際に出走してみて感じたことや、気をつけるべきポイントをお伝えしていきます。
こんな方には読んでもらって、是非参考にしていただければと思います。
- 100マイルレースを一度は完走してみたいと思っている方
- 100マイルレースはまだ早いとお考えの方
- まだトレランを始めたばかりで、目標を定めたい方
※この記事ではKAI70Kと、ASUMI40Kについては触れておりませんのでご容赦ください!
Mt.FUJI 100 2025年大会概要
開催日時・制限時間
2025年4月25日(金)〜 2025年4月27日(日)
100mi スタート4月25日(金)
第1ウェーブ:17時00分
第2ウェーブ:17時15分
第3ウェーブ:17時30分
第4ウェーブ:17時45分
最終制限時刻:4月27日(日)14時30分(制限時間:約45時間)
※ウェーブごとで若干制限時間が変わります。
受付について
(受付場所)
富士北麓公園内体育館
(受付時間)
2025年4月25日(金)8:00〜14:00
事前送付物は特にありませんでした。
受付用のQRコードで受付をします。
また、2025年大会は必携品チェック、靴の泥のチェックはなかったですね。
私は11時頃には到着していましたので並ぶことなくスムーズに受付ができました。
これはEXPOの様子です!

富士山がはっきり見えていてテンションも上がっていきます!

ノースフェイスのテントが格好良かったです。
一番奥に見える白いテントなのですが、かなり大きく品揃えも豊富でした!
定員・参加料
(Mt.FUJI100mi)
定員:2,400名
参加費:46,000円(消費税込み)
※別途手数料がかかります。
※参加費には以下の費用が含まれます。
・参加賞
・エイド内での飲食物の利用
・ドロップバック預かり
・手荷物預かり
募集期間(一般エントリー)
2024年11月1日(金)12:00 〜 2024年11月17日(日)23:59
【抽選結果発表】
2024年12月3日(火)
募集定員を超えた場合は抽選です。
寄付エントリーは先着順となります。
参加賞
オリジナルTシャツ

完走賞
フィニッシャーズベスト

駐車場
有(駐車場は別途申込が必要です。エントリー後に案内が来ます。)
駐車場について注意点があります!
選手用駐車場は北麓公園近くの『富士山パーキング』か『コニファーフォレスト駐車場』です。
駐車券には富士北麓公園とのシャトルバス代は含まれているのですが、スタート地点である『富士山こどもの国』までのバス代は含まれておりませんので、別途購入する必要があります。
私は富士山パーキングから富士北麓公園にシャトルバスで戻って、富士山こどもの国までのバス乗車券を買わなければならなかったので、ギリギリのバスでスタート地点に向かいました。
私の確認不足なのですが、他にも同じ動きをしている方がいらっしゃったので、スタート前にバタバタしたくない方はチェックを忘れずに!
必携品
必携品は以下の通りです。
- 必要に応じてコースを詳細に確認できる地図(携帯にダウンロード可)
- エントリーの際に届け出た携帯電話
- 携帯コップ(150cc以上)
- 水(スタート及びエイドステーションを出発する際には1l以上持っていること)(
- 食料
- ライト2個
- 点滅ライト(赤またはオレンジを推奨)
- サバイバルブランケット(130cm以上×200cm以上)
- ホイッスル
- テーピング用テープ
- 携帯トイレ
- 雨天に備えてフード付レインジャケットとレインパンツ(防水、透湿機能、シームテープ加工要)
- 保温のためのフリースなどの長袖シャツ。綿素材は不可。
- 保温のための足首まで覆うズボンあるいはタイツ。または膝までを覆うタイツと膝までを覆うハイソックスの組み合わせ。いずれも綿素材は不可。
- 保温のための手袋、耳までを隠す帽子
- ファーストエイドキット
- 配布されるナンバーカード、ICチップ
- 以上の必携品と以下に紹介する『特に勧める携帯品』を収納できるザックまたはバック
特に勧める携帯品について
・足を覆っているシューズ
・コンパス
・熊鈴(鳴らないように出来るもの)
・着替え
・現金
※2025年大会は必携品チェックはありませんでしたが、全て必要なものだと感じましたので入念に準備をしていきましょう!
参加資格
- 当日18歳以上の男女で、コースを迷うことなく制限時間内に完走できること
- 一般エントリー開始日の2年前から前日までの間に、国際トレイルランニング協会(ITRA)が認定する以下の規定のレースに完走しITRAのリザルトページにて証明できること
- ITRA Points 4以上のレース1レースもしくは、ITRA Points3の2レース
※2025年大会よりITRAポイントの要件が緩和されました。これまでは3レースで10ポイント取らなければならなかったので、この用件変更でエントリーできる人が増えましたね!
※KAI、ASUMI、エリート参加については省略しております。
Mt.FUJI100(2025年) 大会レポート
大変申し訳ないのですが、あまりに余裕がなくギリギリの状態で完走しましたので、後半は画像があまりありません。
主観とはなりますが、区間ごとに気をつけるべきポイントをお伝えさせていただきますので、コースの雰囲気を見たいという方はYouTube等でご覧になっていただければと思います。
決してエリート向けの記事ではなく、なんとか完走したいという方向けに書いていきます。
初めて参加する方は、動画を見てもどこが辛くて、意外とこのあたりに気をつけなければいけないということがわからないと思いますので、本記事でイメージを持っていただければ幸いです!

スタート 〜 富士宮エイド(25.4km)まで
それではいよいよレポートしていきます。
スタートの雰囲気はこんな感じです。

盛り上がりがすごくて、私はスタート時点で既に涙が出てきそうでした。
改めてスタートできて良かったなと感動したのを覚えています。
コース的に言うと、富士宮エイドまでは特に構えなくて大丈夫です。
スタート直後は若干のロード上り、そして下り基調の林道、走りやすいシングルトラックという感じです。
たまに富士山も見えますよ。

本当にまだまだ先は長いので、足を使わないように、無理はせず着実に進むことをお勧めします。
トイレが16km地点あたりにあったと思います。
そして17km〜18km地点に鉄塔が出てくるのですが、そこで少し渋滞します。
私は第3ウェーブの中では、おそらく前の方にいたのでそこまで渋滞はなかったです。
10分〜15分くらいですかね。
また、今回の大会では、集団ロストが起きていたので、気をつけてください!
あとは、地味に鉄塔が見えてきてからのシングルトラックは休めないので気をつけてください。
前にも後ろにもランナーの方がいらっしゃるので、ゆっくり走るのも速く走ることもできない感じです。
あとは既に暗くなっていたので、足元にも気をつけながら富士宮エイドを目指しましょう!

富士宮エイド(25.4km)〜 麓エイドまで(52.6km)
ちなみにMt.FUJI100のエイドは食料が充実しています。
パン(あん、クリーム、チョコ)はどこのエイドでも食べられるので、かなり助かりました。
あとはバナナ、オレンジ、チョコ、羊羹なんかもありましたね。
どのエイドでも水に溶かすアミノバイタルがもらえますので、スポーツドリンクも特に準備しなくてもいいかもしれません。
富士宮エイドを出ると、いよいよ前半のボスこと、天子山地に入っていきます。

もう夜なので雰囲気ありますね。いよいよ登っていきます。
これは個人的な感想なのですが、天子ヶ岳だけで考えると、そんなに大したことはなかったです。
私が、下りよりも上りの方を得意としていることもあるかもしれません。
確かに急登が長く続く区間ではあるのですが、逆にいうとずっと急登なので、足の使い方にあまり変化がなく、ちょこまか細かく登っていけばそこまで大変ではないと思いました。
あとはメンタル的にも天子ヶ岳はヤバいと聞いていることもあると思います。
そして長者ヶ岳、熊森山山頂に向かっていきますが、長者ヶ岳まではそんなに大変だった覚えはないです。比較的すぐ着くので、そこで一旦休憩してもいいかもしれません。

ちなみに長者ヶ岳から見た暗闇の中の富士山です。

この区間で一番きつかったのは長者ヶ岳から熊森山山頂までです。
熊森山山頂まではとにかく長く感じました。
天子ヶ岳を登りきったことで、もう気持ちが抜けてしまったことも影響しているのか、とにかくしつこく急登が現れます。
前半のコースで一番きついのはここではないかと思います。
天子ヶ岳を登り切っておしまいではない、これからが本番というくらいメンタルを強く持っておいた方がいいかもしれないです。

熊森山山頂まで着けば、あとは下り+ロードです!
下りについては、今大会では霧も出ていて地面も湿っていたので結構滑りやすかったです。
ただ、私みたいな完走目標のランナーは足を温存しておいた方がいいのは間違い無いのでゆっくり下っていきます。
ゴールまで残り100km以上ありますからね。
怪我でもしてしまったらかなり厳しい展開になるので着実に進んで行った方がいいと思います。
ロードに出てしまえば特に気をつけるべきところはないです。
夜なので足元に気をつけながら、足もできるだけ使わず進んでいきましょう。
速い人は本当に速いですが、マイペースを意識してゆっくり走ったのを覚えています。
そして麓エイドに到着です!

10時間以内に麓エイドまで来れたので上々の出来です。
麓エイド(52.6km)〜 精進湖エイド(70.6km)まで
麓エイドでは焚き火もあって、温まることもできます。
ご存知の方も多いかと思いますが、焼きそばも食べられます!美味しかったですよ!
麓エイドでは、前半のボスである天子山地を攻略した後ですので、ついついゆっくりしたくなります。
ただ、私はこのエイドで体が冷え切ってしまい、あと一歩でリタイアか?というくらい、かなりきつい状態になりました。
時間的に真夜中ということもあり、気温はかなり下がっています。
焚き火の周りは混んでいるので、少し離れて所で体を休めていたのですが、寒くて体がブルブル震えだしました。
エマージェンシーブランケットに包まれて休んでいる方も多かったので、ここで体の状態を悪くした方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
あまり休み過ぎないことが重要かと思います。
エイドにはお湯がありますので、熱々のお湯を2杯飲んで内臓を温めてからエイドを出ました。
なんとか出発したものの、冷え切った体はダメージが残っていたのか、この区間で正直心は折れていました。

端足峠は思ったよりも傾斜もきつく、結構長かったと記憶しています。
竜ヶ岳は意識が朦朧としていてあまり覚えていませんが、霧がかかっていたので景色も見えず、ただひたすら歩いていた感じでした。
徹夜しているので気持ち悪く、何も食べられなくなってしまい、マグオン(ジェル)を10分くらいかけて少しずつ飲んでなんとか耐えていました。

竜ヶ岳山頂の様子です。見事に何も見えません!
ここは本来、絶景ポイントということなので残念ではありましたが、寒かったこともあり、早々に竜ヶ岳を下りていきました。
この時考えていたのは精進湖エイドでリタイアしようということだけでした。
気持ち悪く、下りも満足に走れず、あと1km、あと1kmという思いで進んでいたので、絶対にリタイアしてやるくらいの気持ちで進みました。
ちなみに、竜ヶ岳を下った後くらいから幻視が起き始めました。
よくMt.FUJI100に出走すると幻覚を見るみたいな話を聞きますが、本当に起きるんだと驚いていました。
誰もいないのに木が人に見えたり、木の模様が文字に見えたりするんですよね。普通に考えたらそんなはずないのですが・・・。

この区間でこんな写真を撮っていましたが、何も写ってないですね。多分その時は何かが見えていたのだと思います。もし今後出走される方いたら楽しみにしておいてください!
コースについてお伝えするのを忘れていましたが、特に竜ヶ岳山頂からは難しいコースではありませんのでご安心ください!

かなり走りやすい道が続きます。こんなトンネルもありますよ!

そしてなんとか精進湖エイドに到着です。

精進湖エイド(70.6km)〜 富士北麓公園体育館エイド(97.6km)
精進湖エイドでリタイアしようと思っていたましたが、冷静に考えるとリタイアしても結局富士北麓公園に戻らなければいけないと気づきます。
少し休んで考えようと思い、田舎汁をいただきます。
体の状態もあると思いますが、本当に美味しかったです。
暖まれますし、塩分も取れますし、過大な表現かもしれませんが、生き返った感じです。
おかわりもいただいてしまいました。本当にありがとうございます!
少し回復したので、富士北麓公園でリタイアすることにして、精進湖エイドを出発です。
この時点で残り100kmだったので、到底ゴールできないと思っていました。
そのため、この区間はほぼほぼ歩いていました。
富士五湖チャレンジウルトラマラソンでも走ったロード区間では、眠気のピークを迎え、少し座って寝たりしながら進んで行きました。

鳴沢氷穴です。普通に観光したいですね!
このあとはまたトレイルに入りますが、この区間はずっと歩いていたこともあり、そんなに大変なコースではなかったと思います。

これくらいの傾斜はありますが、天子山地に比べたら緩めなので、とにかくコースというよりは、メンタル、眠気との戦いでしたね。
もうリタイアする気満々なので、時間は気にせず、途中で横になれそうなところを見つけたらすぐ休んでいました。
気温は上がってきていたので、もう寒くてやばいということもなく普通にハイキングという感じです。

ここまで来たら富士北麓公園まではしっかり走れるコースです。
ロード区間も多いので、ひたすら歩いていた私はかなりのランナーの方に抜かれて行きました。
そしてなんとか富士北麓公園体育館に到着です。

この区間は6時間くらいかかりました。
関門時間が、富士北麓公園OUTで16:55ですので、もう余裕がなくなってきてますね・・・。
富士北麓公園体育館エイド(97.6km)〜 忍野エイド(113.4km)
富士北麓公園のエイドでは、ドロップバッグに入れてあったカップラーメンとカステラ、ベビースターラーメンを食べました。
リタイアしようと思っていたものの、まだ関門まで時間があるので、一旦寝てみて体の状態を見てから判断することにして1時間弱くらい仮眠をとりました。
そして起きたらなんと体とメンタルがかなり回復しており、とりあえず行けるところまでは行くかという気持ちでエイドを後にします。
既に16:00だったので、関門時間まで1時間もないギリギリの状態でしたが、ダメで元々という楽な気持ちで走り出したのを覚えています。
忍野エイドまでは距離も約16km程度と短く、前半は林道やロードがほとんどなので楽に距離を稼ぐことができます。
ちなみに私は元気になっていたので、この区間は走れるところは大体走っていました。
この区間で唯一きついポイントをお伝えすると、この写真の景色の後にくる急登です。

景色がひらけて本当に気持ちいいところなのですが、この後結構な急登が続きます。
足のダメージも溜まってきているので、かなりきつかったのを覚えています。
ただ、天子山地ほど長く続くわけではないので、きつい傾斜があるということを覚えておいていただければ乗り切れるかと思います。
登り切った後は、忍野エイドまで特に難しいコースではないので、元気があれば一気に進んで行きましょう!

この区間は3時間かかっていないので結構頑張ったと思います。
忍野エイド(113.4km地点)〜 山中湖きらら(122.9km地点)
忍野エイドでは、そこまで疲れがなかったので、あまり長居はしませんでした。
水分補給と味噌汁をいただいたと記憶しています。
ただ、すでに暗くなってきていましたので、ここで身支度を整えます。
1日目の夜で、体が冷えてしまったときの厳しさが分かっていたので、持ってきた全ての防寒具を身につけました。
それぞれの防寒具はまたレビューできればと思いますが、
・防寒パンツ
・防寒具
・レインジャケット
・耳まで覆う帽子
・手袋
全て装着して出発しました!
確かに暑いと言えば暑いのですが、効果は抜群でその後に眠気はあるものの、寒くて内臓の調子が悪くなったり、気持ち悪くなったりすることはありませんでした。
加えて、ザックがかなり軽くなりましたので、肩の負担もかなり軽減されました。
やはり荷物は軽いに越したことはありませんね、もっとしっかりアイテムの重量も考えて準備をしたら良かったと思ったのもこの時です。
さて、この区間のコースについては1点だけお伝えしておきます。
『階段地獄』この一言に尽きます。
特にテクニカルなコースではないのですが、途中傾斜がきつい階段が現れます。
とにかくそこがきつい、それしか覚えていないので、この区間はきつい階段があるなということだけ覚えておいていただければOKだと思います。
そして山中湖きららエイドに到着です。

この区間も約2時間程度で到着しましたので、かなり関門時間(OUT2:40)からは余裕ができました!
山中湖きらら(122.9km)〜 二重曲峠(137.5km)
山中湖きららエイドはおにぎりもありますし充実しています。
豚汁だったと記憶していますが、温かいエイド食とおにぎりがあって、さらにエイド内は暖かかったので、体力もしっかり回復できました。
ここまで来ると残り50km弱、なんとかゴールできそうな気がしてきます!
ただ、ここで油断しないでください!
この区間が私の中では一番きつかったです。
最初に明神山山頂を目指すのですが、急登区間になります。
明神山を登っているときは、日は落ちてしまっていて暗かったものの、まだ景色がひらけているので頑張れるのですが、そのあとのコースはきついです。
すでに睡眠不足で朦朧としていますし、幻視も一番ひどかったということもありますが・・・。
前の人のライトがチカチカと光っていて、家のような建物の中に入っていくように見えたり、落ち葉がお金に見えたり、とにかく色々なものが見えて、何も考えられなくなっていました。
そして急登と下りを繰り返すのですが、いつまで経ってもつかず、本当に道が合っているのか分からなくなるくらい長い道のりに感じました。
後半のボス、杓子山が一番のクライマックスだと考えていたことも、メンタル的に悪い方向に作用したのだと思います。
杓子山の前にきつい区間があるとしっかり認識しておいた方がいいかと思います!
なんとか二重曲峠エイドに到着です。
余裕がなくて画像がありませんが、この区間は15km弱にも関わらず5時間程度かかりました。
二重曲峠(137.5km)〜 富士吉田エイド(149.2km)
二重曲峠エイドでは、味噌汁を2杯いただきました。
塩分タブレットを持っていたものの、コースの途中で食べるのもめんどくさくなっていたので、エイドでしっかり塩分補給です。
あとはパンはバナナ、お菓子をつまんでスタートです。
エイドにはストーブもあるのですが、ストーブ前は混んでいるので暖を取るのはなかなか難しいかもしれません。
すでに夜中で、空気も冷えているので、ゆっくりは休まず、体は冷やさないようにした方がいいかと思います。
いよいよ後半のボス、杓子山です!
正直なところ、前半の天子ヶ岳もそうだったのですが、やはりボスだと構えて臨んでいるのでそこまできつかったという印象はないです。
急登はありますし、コースとしてはきついのですが、メンタル的には大丈夫でしたね。
というのも、杓子山と言えば後半岩場があるイメージがあると思うのですが、その岩場を登っていくのが楽しかったということもあると思います。
ロッククライミングとまでは言いませんが、本当に急傾斜の岩場を登っていきます。
当然軽い渋滞は起きますので、ゆっくり休みながら岩場を楽しむという感じでしょうか。
タイミングとしても早朝になり、景色も最高でした。

速い方は夜に通過すると思いますが、朝の杓子山からの景色は最高ですよ!
気をつけるポイントをお伝えすると、下りが急というところでしょうか。
土が凍っている箇所もあったので、最新の注意を払って進んだ方がいいかと思います。
ここまで来て怪我をしてしまったら最悪ですからね。
慎重に下っていけば問題ありませんので、ゆっくりと富士吉田エイドを目指しましょう!
富士吉田エイド(149.2km)〜 ゴール
富士吉田エイドでは、お待ちかねの吉田うどんが食べられます!
本当に体に沁みます!

こう見るとやはり終盤なので、疲れている方も多そうですね。
私自身もそろそろ限界を迎えそうでした。
ただ、あとはラスボス、霜山を残すのみとなりました。
最後の力を振り絞ってエイドを後にします。
霜山での注意点としては、2段階で登りがあると覚えておいてください。
最初は緩やかな傾斜でじっくり登っていくのですが、途中から簡易な階段があって、急登が始まります。
鉄塔があるのですが、そこまで急登が続きます。
そこで霜山攻略と思ってしまうのですが、その後も登りが続きます。
1度目の急登で油断をしない、気持ちを切らさないことがポイントとなります。
私は鉄塔の横で霜山の登りが終わったと勘違いしてしまったので、その後の登りは結構きつかったです。
登り切ってしまえば、多少の登りはところどころありますが、ゴールを目指すだけです!
気持ちの良いトレイル区間が続きますが、私は怪我をしないように1歩1歩踏みしめて歩きました。
ここまで来るとメンタル的にもかなり楽になってきます。
コニファーフォレストを抜ければついにゴールが近づいてきます。
残り3km地点から案内が出てきます!

残り1km!

ついにゴールです!
夢にまで見た100マイラーの仲間入りです!
記録は43時間弱ということで、決していい記録ではありませんが、完走できたことが本当に嬉しくて、スタートする時よりも元気じゃないかというくらい疲れが吹っ飛びました!
主観満点にはなりましたが、レースのレポートは以上です。
少しでもこれから挑戦する方のお役に立てたら嬉しいです!

Mt.FUJI100の魅力
大会のレポートをしてきましたが、Mt.FUJIの魅力を3つお伝えします!
- 応援してくれる方々の熱量
- 完走できた時の達成感
- フィニッシャーズベスト
ボランティアの方含め、応援していただいた方に感謝!
まずお伝えしたいのが、応援のありがたさです!
制限時間が約45時間というほぼ丸2日間という大会にも関わらず、ずっと応援していただけることは本当に力になりますし、ただただ感謝しかないです。
自分もギリギリの状態で走っているので、受け答えできないことも多々あったのですが、それでもレース中はずっと応援していただけました。
大会に関わっていた皆様の力がなければ、そもそも大会が成り立たないですし、完走も間違いなくできなかったと思います。
今度は応援する立場でも関わりたいと思わせてくれたのは初めてです。
本当にありがとうございました!
完走した時の達成感は格別!
やはり100マイルレースのゴールが近づいてきた時は感動しました。
正直、スタート時点でもすでに感動してしまっていたのですが、ゴールした時の達成感はものすごいものがありましたね。
これまでフルマラソン、ウルトラマラソン、50km〜100kmのトレラン大会にたくさん出させてもらっていますが、やはり特別なものがありました。
これまでにない達成感を味わいたいとお考えの方は、Mt.FUJI100は挑戦する価値があると思いますよ。
準備をせずに出走することは絶対にやめた方がいいと思いますが、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

フィニッシャーズベストはやはり嬉しい!
これは単純に嬉しかったという話です!
やはり出走するだけではもらえないですし、完走率を見ると3人に1人は残念ながらリタイアになってしまう大会です。
毎年出走しているような超人は別として、私のようなレベルのランナーは、1回出走するだけでも本当に大変です。
仕事の都合や家族の協力、日々のトレーニング時間、エントリー費用など、簡単に出られる大会ではないと思います。
その分、このフィニッシャーズベストの価値というものが余計に感じられて、本当に嬉しく思います。
着る機会があるのかと言われると困ってしまうのですが、手に入れるために出走してみるというのもアリではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回はMt.FUJI100の完走レポートを書いてきました。
長々と書いてしまいましたが、少しでもご興味を持って読んでいただけたら幸いです。
私はトレランを始めたのが2023年の8月でした。
最初は27kmの大会(野沢トレイルフェス)を完走しただけで筋肉痛で発熱してしまうほどでした。
それが2年足らずで、50km、70km、100kmと徐々に距離を伸ばし、ついに100マイルを完走することが出来ました。
本当に紙一重で完走できたと思っていますし、ほんの少し状況が違ったら完走できなかったかもしれません。
それでも真剣に挑戦してきたことは自信になりますし、出走して本当に良かったと思っています。
これから何かに挑戦しようと思っている方にはオススメできる大会ですので、是非ご検討いただければと思います。
《開催月別のトレラン大会、ウルトラマラソン大会レポート》
(6月開催)
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(4月開催)
それではまた!